こんにちは!税理士の川畑です!

税理士業界は人材不足です。

弊所も漏れなく該当しており、1年以上採用活動をしておりました。

お陰様で採用することができ、早いもので入社1年が経過しました。

現在、私と専従者1人、正社員1人、パート1人、合計4人で仕事をしております。

ピーク時は正社員が3人いましたので、2人減ということになります。

では、今業務量に対して人手が足りないかというと、全く逆です。

ありがたいことに、仕事がスムーズに進み、スタッフはほぼ残業無しです。

営業利益も前年を上回っております。

私自身は、かなり研修の時間を確保することができるようになったので、余裕が生まれたかと思います。

では、何が起きたのでしょうか?

1.お仕事の整理

幸か不幸か、タイミングよく、お仕事が整理されました。

こちらからお断りさせて頂くこともあれば、私の至ら無さでその逆もありました。

仕事量がスッキリしたことにより、所内の交通整備をすることができました。

解約になってしまうお客様はほとんどが「記帳代行(税理士がお客様から資料を預かってきて会計ソフトに入力すること。)」です。

逆に「自計化(お客様が会計ソフトに入力して、税理士が監査をし、業績報告書を基に、経営助言をすること。)」で解約になったお客様はゼロです。

私の強みである経営助言業務に注力するようにしています。

2.人材の厳選

従来は、急に仕事が増えたこともあり、焦って経験者を採用しておりました。

しかし、弊所の場合、経験者は100%退職してしまっている現実があります。

私のマネージメント不足もあるかと思いますが・・・

私自身が営業出身ということもあり、仕事に対する考え方が、少し会計事務所っぽく無いところがあります。

所内の報連相や、事前対応(期限に余裕を持った行動)を重視しています。

そこで、未経験者を採用するようにしました。

面接時に、経営方針書を活用して、私の仕事に対する考えを熱く語るようにし、方向性のズレが極力少なくなるようにしています。

3.無駄の排除

悩んでいる時間、探し物をしている時間、同じことを繰り返し聞く時間程無駄なものはありません。

私は無駄が大っ嫌いです。

従って、悩まないようにマニュアルを整備し、探さないように所内の資料の整理方法をルール化し、同じことを繰り返し聞かないように日報に記録するようにしました。

環境を整えても、賛同してくれるかどうかは、一緒に働く仲間次第ですので、前項の通り人材の厳選が必要です。

そして、システムを有効活用することで更に無駄を排除できます。

例えば、紙の納付書をできる限り廃止し、お客様に電子納税を推奨しています。

我々もいちいち税務署に納付書を取りに行かなくても良いですし、お客様もいちいち銀行に行かなくて済むようになりました。

世の中から、無駄な仕事が一つ減ったことになります。

こういった小さな積み重ねの結果、効率化されていくのだと思います。

まとめ

以上3点を実行したことにより、少ない人材で高いパフォーマンスを発揮できるようになりました。

人材不足なので、福利厚生を充実させて人材をかき集める手法が注目を浴びておりますが、逆に少ない労力で戦う手法も必要ではないかと考えております。

特に中小企業は、人件費の高騰が経営を圧迫しているのは確かですので、改めて自社の仕事のスタイルを見直し、少数精鋭でできないか、一度ご検討されてみても良いのではないでしょうか?