こんにちは!
新潟の税理士の川畑です。
お陰様で最近は紹介でご縁を頂くことが多くなりました。
新しくお会いするお客様のほとんどが、会計事務所とのコミュニケーションを求められています。
そして、皆さん口を揃えて「今まで数字の説明が無かったから、経営状況が分からない。」とのことです。
この状況を深堀すると、だいたい皆さん同じような道を辿っておられます。
事業を始めた頃は、とにかく目の前の仕事をこなすことで精一杯で、出納帳も作成せず、レシートの山を年に一回決算時に会計事務所に丸投げしていたが、開業してから5年くらいが経ち、最近ようやく落ち着いてきた。
コロナ禍で金融機関との折衝も多くなり、数字で自社を見つめ直すことが多くなった。
しかし、決算書を見ても良く分からない。
そもそも、毎月試算表も作成していない為、申告書の作成が終わらないと、業績が分からない。
そろそろ、経営者らしく数字を理解できるようになりたいけど、何から手を付けて良いのか分からない。
いかがでしょうか?
図星だという方もいらっしゃるでしょう(笑)
このような方は、ほとんど経理が弱いです。
具体的には、お金をプライベートと事業とで明確に区別していない、現金出納帳を作成していない、全て入出金ベースで計算している、等です。
従って、経理が整っていないような状況で作成された決算書は、正しく現在を表現できていないことがほとんどです。
たまに何百万円も現金があるような決算書に出会います(笑)
そんな決算書を見ても、何も分かりません。
だから、まずやるべきことは、経理を整えることです。
経理が整って、初めて正しい決算書が出来上がり、効果的な財務分析ができます。
決算書を読めるようになりたい、という気持ちは良く分かりますが、そもそも正しい決算書なのか、という視点が抜け落ちていることがほとんどです。
経理は、外部に丸投げしても解決しません。
お金を使った本人がいつ、どのように使ったのか分からなければ、外部の人は分かりませんから、決算書はドンドンブラックボックス化していく一方です。
事業は儲けるために始めたハズです。
人の役に立つ為、という高尚な理由もあるでしょうが、儲けが出ないと事業を存続できず、人の役に立つことはできません。
だから、経営者は儲けを計算する仕組みを知っておかなければなりません。
決算書を読めるようになりたければ、まずは、経理を整えることから始めてみて下さい。