こんにちは!税理士の川畑です!

コロナ融資の返済が始まって、経営が苦しくなってはいませんか?

その決算書は本当に正しい?

弊所には、経営改善を求めてご契約されるお客様が多数いらっしゃいます。

決算書を拝見すると、BS(貸借対照表)はグチャグチャ、PL(損益計算書)は赤字。

「月次決算してますか?」って聞くと、だいたい「年に一回税理士に資料を丸投げしています。」という回答が返ってきます。

定期的に健康診断を受けずに、好き放題食べまくって、体を壊すようなものです。

自分の会社は誰が守る?

よく「税理士は何もしてくれない。」という厳しいお言葉を頂きます。

個人的にはそういう税理士に対するマイナスのイメージを払しょくしたいと思い、日々奮闘しております。

一方で、社長さん方に伝えたいのは、「最低限、自分の会社は自分で守れるようにしませんか?」ということです。

「数字が苦手!」は言い訳です。

志を持って会社を作ったはずです。

そして会社を存続させるためには利益とキャッシュが必要です。

その利益とキャッシュを計算する仕組みを放棄することは、経営を放棄することじゃないでしょうか。

それを税理士等の外部に丸投げするのは危険ではないでしょうか。

弊所では、お客様に自立して欲しいから、自計化を推奨しています。

本当に会社を強くしたければ、自社で会計ソフトに入力し、自社で数字を管理するべきです。

会計ソフトを税金を計算する為に入力しなければならないマシーンだと思っているのが勘違いかもしれません。

会計ソフトは経営に活かすマシーンです。

キャッシュを増やすためには税金を払うべき

さて、数字を経営に活かすコツは黒字に興味を持つことです。

税金を払いたくないからと経費を突っ込みまくる社長もいらっしゃるようですが、日本の税制から考えても納税しない限りキャッシュは貯まりません。

法人の場合、税率はだいたい30%です。

仮に利益が100あったとすると、税金は100×30%=30となります。

残ったお金はというと、利益100-税金30=70です。

一方で、税金を払いたくないので100の経費を使って利益を0にしたとすると、税金は0です。(簡単に考える為に、均等割は割愛しています。)

残ったお金はというと、利益100-経費100-税金0=0です。

いかがでしょうか?

税金を払った方がキャッシュが残るのです。

会社を存続する為に必要なものはキャッシュなので、キャッシュを残すことを最優先して物事を判断しなければなりません。

数字を経営に活かす ①現金管理

では、黒字にする為には、まずはちゃんと現金管理からやりましょう。

現金出納帳を作成していない中小企業がなんと多いことか。

決算書にある「現金」残高が何百万円という会社は基本的にウソだと思っています(笑)

現金出納帳を作成してみると、無駄な経費が目に付くはずですよ。

それだけで経費削減ができます。

数字を経営に活かす ②粗利管理

次に、粗利管理をしましょう。

粗利とはPL(損益計算書)の売上総利益のことですね。

売上から原価を控除したものです。

できれば、最小単位で把握するようにしましょう。

1個、1現場当たりナンボ儲けがあるかを計算しておかないと、気付かずに赤字を垂れ流しているケースもあります。

粗利を管理し始めると、値決めに根拠を持つことができます。

また、複数商品(サービス)がある場合は、儲かる商品が分かるので、戦略が変わります。

それだけ粗利管理は重要なことなのです。

数字を経営に活かす ③在庫管理

粗利管理をし始めると、避けて通れないのが在庫管理です。

ピンとこない方は、とりあえず粗利管理をしてみると分かると思います。

在庫管理については、倉庫を整理してみて下さい。

そして、在庫の仕入単価を記録してみて下さい。

無駄な在庫が多かったり、仕入単価が複数あって予想以上に高く仕入れているケースもあります。

それを見直すだけで原価率が下がり、粗利が改善します。

まとめ

現金管理、粗利管理、在庫管理をやり始めると数字の基礎体力がしっかりついてくるので、他の数字が気になって、管理できるようになります。

数字を経営に活かすことは簡単です。

書籍でよく見かける小難しい経営分析なんかしなくても良いです。

そんな分析を覚えるよりも、目の前の数字の根拠を説明できるように管理することから始めてみましょう。

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