こんにちは!税理士の川畑です!
人が足りない!でも人件費が高い!って悩んでいませんか?
人件費についてちょっと視点を変えてみませんか?
人材は宝です。
人を大切にすることは会社を永続させるための条件の一つだと思います。
一方で、人材にかかる費用を表す人件費は、固定費の中でも割合が高い為、コントロールが必須です。
だからと言って、決算書を見て、人件費が高いから、「よし!下げよう!」ってのは無理ですね。
それは、人件費を「コスト」として見なしてしまっています。
人件費を「投資(パワー)」と捉えた瞬間から、経営は改善されます。
つまり、人材を活用して、売上(粗利)をいかに稼ぎ出すかという思考に転換する必要がある訳です。
特に人材不足で売り手市場の現状においては、大切な論点です。
具体的には、生産性の向上を検討します。
本当に人手不足ですか?
生産性を向上させる為の原則の一つに「ECRSの原則」があります。
ECRSの原則は、改善の原則とも言われます。
下記の頭文字から構成されます。
E:Eliminate(やめる、捨てる)
C:Cpmbine(一緒にする)
R:Replace Rearrange(置き換える、順番を変える)
S:Simplify(単純化する)
検討もこの順番で実施するのがポイントです。
Eiminate(やめる、捨てる)
無駄な仕事をやっていませんか?
まずは、無駄を排除しましょう。
長い歴史のある会社ほど、惰性でやっている業務があるハズです。
改めて「なぜそれをする必要があるのか?」問い正してみると良いですね。
無駄な会議、不必要なお客様への訪問、なぜか複数人でする仕事、過剰なサービス、ネット銀行やネットショッピングサイトを活用せずいちいち買い出しに行く・・・
経費の観点から考えると、昔から出している広告、惰性の飲み会、恩恵を受けない会費・・・
「売上を上げなきゃ!」と考えるとついつい、動こうとしてしまいます。
しかし、社長である皆さんは、根が頑張り屋さんなので、恐らくはもう既にパンパンのハズ。
こういう時は、焦らず「引き算」です。
まずは、不要なものを排除して、「余力」を生み出しましょう。
Combine(一緒にする)
不要なものを排除した後に残った必要な作業をまとめちゃいましょう。
一緒にすることで大幅に効率化に繋がることもあります。
別々に開催していた会議を同日開催する、別々に管理していたデータを一つにまとめる、各人毎に行っていた発注作業を一人にまとめる・・・
経費の観点から考えると、別々の場所で行っていたものを同じ場所にすることで移動コストも削減できる、電話とインターネットの契約をまとめると安くなる、なんてこともあるかもしれません。
R:Replace Rearrange(置き換える、順番を変える)
ここまででも、だいぶ生産性は向上しているハズ。
ですが、まだまだ踏み込んでいきましょう。
今度は、置き換えたり、順番を変えて、効率的な流れを模索します。
営業ルートを見直す、承認のタイミングを前倒しにすることで早い段階で問題発見ができるようになる・・・
経費の観点から考えると、車を所有する代わりに、レンタカーにしたり、従業員から車を借り上げることで経費を圧縮することができます。
S:Simplify(単純化する)
最後に単純化を検討しましょう。
形式にこだわりすぎて複雑化していることはありませんか?
メールをLINEにする、エクセルで関数を活用して入力を省力化する、会議資料を簡素化する・・・
経費の観点から考えると、基本的にはシンプルになることで、取引数が減るので、無駄な経費も減るハズです。
まとめ
ECRSの原則を活用して、目の前の仕事を見直してみましょう。
そうすると、意外と今の従業員数でも仕事が回るかもしれません。
社長は会社を大きくすることを目指します。
規模の経済性等のメリットはありますが、果たして今の状況は「成長」か「膨張」かをシビアに判断しなければならないのではないでしょうか。
このECRSの原則は、そもそものビジネスモデルを検討する上でも役に立つと思います。
特にEliminate(やめる、捨てる)はインパクトが大きいですね。
ちょっと儲かったからと言って、本業以外にも興味本位で別の事業に手を出していませんか?
「それは本当に必要でしょうか?」
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