こんにちは!税理士の川畑です!

経営で大切にしていることは何ですか?

経営計画書

会社を経営するうえで、経営計画書を作成していますか?

数字だけではなく、気持ちの入った経営計画書が必要です。

なぜなら、人が経営し、人が働くからです。

社長の想いを従業員に共有し、全員の気持ちをまとめる為に絶大な効果を発揮します。

そして、文書化することが大切です。

口頭だけでは伝わりづらく、何よりも社長の気分次第で変わる可能性もあります。

文書化することによって、社長も従業員に対する責任が一気に増します。

経営理念

まずは、経営理念からです。

経営理念とは、会社の軸となる考え方を示すものです。

私は開業当時の一人で仕事をしていた時から掲げていました。

自分自身でさえも軸がぶれそうになるからです。

そんな時、心のよりどころになるのが経営理念です。

迷った時、経営理念さえ確認すれば、解に辿り着けるもの。

そういうものでなければなりません。

私は、ミッション、ビジョン、ウェイ、という3つの視点で作成しました。

ミッションとは、「なぜその会社を経営するのか?」に対する答えです。

ビジョンとは、「どのような会社にしたいのか?」に対する答えです。

ウェイとは、「ミッションとビジョンを実現させる方法」です。

色んな考え方がありますので、自分にあった方法で考えてみて下さい。

戦略

次に、戦略です。

経営理念で描いた会社にする為には、どのような戦略が必要かを考えます。

戦略とは、会社の方向性ですね。

特に、売上を確保する為にどのような方向性で行くのかを検討しましょう。

どのような商品を、いくらで、誰に、どのように売っていくのかが重要です。

その他には、従業員の教育・評価、採用、経理・総務、組織・内部体制等の戦略があると良いですね。

組織図

そして、組織図は人数が少ないうちから作成しておくことをお勧めします。

社長の頭の中がスッキリします。

これにより、社内の指揮命令系統や役割分担がハッキリします。

人数が少ないと、各部門長を社長がやることになるでしょう。

実際、私もそうです。

その場合は、組織図の部門長の欄に社長の名前を書いて下さい。

出来上がった組織図には社長の名前だらけになります(笑)

それで良いんです。

従業員が育ってきたらそのポストを引き継ぐのです。

そのポストの仕事を引き継げば良いということになるので、責任も明確で、引き継ぎもスムーズです。

そして、従業員もその組織図を見ることで、自分のキャリアデザインの妄想も膨らむことでしょう。

数字

数字は、必要な利益から逆算して作成します。

必要な利益は、最低限返済ができるようにして下さい。

あまり細かくやりすぎても時間ばかりかかってしまいますので、現実的で頑張れば届くレベルのゴールを設定しましょう。

計画よりも大切なこと

経営計画書があると、社長の頭の中が文書化され、見える化されるので、社内で共有しやすくなります。

でも、大切なことは、「行動」することです。

沢山書かなくても良いので、小難しいことを考えず、とりあえずどんな会社にしたいのか、どうすれば達成できるのかを紙に書き出してみて下さい。

そして、「行動」してみて下さい。

そうすると、少しずつ付け加えたいことが増えてきます。

量が増えてくると、なんとなく形になってきます。

それで良いんじゃないでしょうか。

時間というよりも、期間をかけてじっくり作ってみましょう。

社内共有

そして、作ったら必ず社内で定期的に読み合わせをして共有しましょう。

作って満足して、活用しなかったらもったいないですし、そもそも作った意味がありません。

社内で共有する際には、なぜそのようなことを考えたのか背景も説明します。

もしかしたら従業員から質問もあるかもしれません。

そうやって醸成されていくものです。

社内文化を文書化する感覚です。

私の事務所でも毎月読み合わせをします。

そして私が全て説明します。

これを続けているお陰で、従業員とのすれ違いはほとんどないように思います。

まとめ

お金と時間をかけすぎて経営計画書を作成しても、作成したことに満足してしまって、「行動」に移さなければ全く意味がありません。

それよりも、「行動」できる経営計画書を作ってみてはいかがでしょうか?