こんにちは。
新潟の税理士、川畑です。

今日は「マニュアル」についてのお話です。

マニュアルというと、「面倒くさい」「うちには合わない」「そんなに人いないし…」と思われがちですが、
私はむしろ、小さな会社にこそ、マニュアルが必要だと思っています。


📌マニュアルがもたらす5つの効果

① 業務効率の向上

マニュアルがあれば、業務の流れややり方が明確になるので、ムダな確認ややり直しが減ります。
新人もベテランも、同じ手順で動けるようになるだけで、仕事のスピードが変わってきます。

② 品質の均一化

「この人がやれば完璧だけど、あの人だとバラつく」
そんな属人化を防ぎ、誰がやっても一定の品質を保てる状態を作ります。

③ 従業員育成の土台になる

新人教育においても、マニュアルがあれば「先輩によって教え方が違う…」という混乱がなくなります。
「できているかどうか」の判断も明確になり、指導もスムーズです。

④ 人事評価にも使える

マニュアル通りにできる人は、間違いなく“戦力”です。
感覚や印象ではなく、客観的な基準としての評価材料にもなるんです。

⑤ 社長の考えが共有される

そして何より大事なのがこれ。
マニュアル作成とは、「社長の頭の中を言語化する作業」です。


🧠経験や勘を“見える化”することの意味

多くの中小企業では、社長の経験や勘、人脈がそのまま「経営力」になっています。
でも、それを“見える形”にして残さなければ、組織には引き継がれません。

つまりマニュアルとは、
社長のノウハウを“共有資産”に変える仕組みなんです。


🕊️ 社長の手を空けるために

「この仕事は自分しかできない」
そう思いながら毎日フル稼働している社長を、私はたくさん見てきました。

でも、社長が“現場の人”のままだと、会社は次のステージに進めません。

マニュアル化によって、
・仕事の手順や判断基準がスタッフに伝わる
・社長の時間が少しずつ空く
・本来の“社長業”に集中できる

この流れを作ることで、会社は“社長一人の力”から“チームの力”へと進化します。


📣マニュアルは、組織の資産

最初から完璧なマニュアルを作る必要はありません。
小さく始めて、使いながら育てていく感覚で十分です。

でも一度つくり始めると、「あ、うちの会社、まだまだ改善できる余地があるな」と気づくはずです。

マニュアルは、紙ではなく、“会社の未来への地図”のようなもの。
そんな風に捉えてもらえたらうれしいです。