こんにちは。
税理士の川畑です。
今日は、**「BS(貸借対照表)を整えることの大切さ」**についてお話しします。
決算書を見るとき、まずPL(損益計算書)ばかりに目が行っていませんか?
でも、実は**経営の“今”と“これから”を判断するために欠かせないのは、BS(貸借対照表)**なんです。
💥現金残高すらズレているケースは珍しくない
たとえばこんな例――
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帳簿では“現金が100万円”と表示されているけど、実際には通帳に50万円しかない
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手持ちの現金(小口現金など)の出入りが記帳されておらず、ズレが何ヶ月も放置されている
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記帳処理はしていても、“引き落とし日ベース”でなく“請求書ベース”で仕訳しており、現金残高と一致していない
こういうズレがある状態で、帳簿上の数字だけ見て経営判断をすると、
**「あると思ってたお金がなかった」
「気づいたら資金ショート寸前」**ということになりかねません。
📊 BSは“会社の健康診断書”
BSは、お金の残り方・借金の重さ・資産の健全性を映し出す、会社の「健康診断書」です。
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現金は本当にあるのか
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売掛金や在庫が滞留していないか
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借入金は健全な水準か
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自己資本比率はどうなっているか
これらは、日々の記帳をきっちりやっていないと、正確に反映されません。
つまり、BSが整っていなければ、会社の“体調”も“体力”も分からないまま走っているようなものです。
🔍PLだけ見ていても経営はできない
PL(損益計算書)は、「その年の成績表」。
でもBS(貸借対照表)は、「今の体力を示すもの」。
どれだけ利益が出ていても、
・売掛金が膨らみすぎて現金が不足していたり
・借入金が多くて返済に追われていたり
・棚卸資産が回転していなかったり
という状況では、“儲かってるのに潰れる”こともありえるんです。
🧭 正しい経営判断の出発点は“整ったBS”から
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今、投資をするべきか
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借入を検討すべきか
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自社の体力は何ヶ月もつのか
こうした判断を下すためには、まずBSが正確であることが絶対条件です。
「BSが整っている=現状が見える」
「現状が見える=判断ができる」
この状態をつくることが、社長の経営力を高める土台になります。
🤝 川畑からひとこと
PLばかりに目が行きがちですが、
“本当に見るべき数字”はBSの中にあります。
私は日々、顧問先のBSを一緒に整えながら、
「今どこにリスクがあるのか?」
「どこを見直せばキャッシュが残るのか?」
といった経営判断をサポートしています。
帳簿上の“数字”が実態とズレたままでは、経営は前に進みません。
まずは、「整えるところから」。
それが、強い経営への第一歩です。