こんにちは。
税理士の川畑です。
「決算の時期って、いつもバタバタして大変なんですよね…」
そんな声を聞くことがありますが、私の考えは少し違います。
月次決算をしっかり整えておけば、決算業務はもっとスムーズに、もっと本質的な時間になるんです。
今日は、そんな話を少しだけ。
月次ができている会社の決算は、驚くほどスムーズです
私の事務所では、申告月の10日〜15日にはほとんどの電子申告が完了しています。
申告書はすべて電子で提出し、納税もダイレクト納付用のデータをお客様にご案内済み。
だから、お客様はクリック数回で納税を済ませることができます。
また、金融機関への提出もネット経由。
わざわざ紙で印刷して押印して、持参する必要もありません。
これができるのは、毎月しっかり月次決算を行っているから。
“数字が整った状態”がキープされていれば、決算は「ただの通過点」になるんです。
決算報告会では、「社長の話」に集中できる
手続きがすでに完了している状態で決算報告会を迎えるので、
その時間は、社長がこれからどうしたいかを一緒に考える大切な時間になります。
たとえば、
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翌期の役員報酬をどうするか
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役員賞与を支給するか
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設備投資をどのタイミングで行うか
など、未来の意思決定にしっかり時間を使えます。
役員賞与も“事前の届出”で支給できる
「役員に賞与って出せないんですよね?」という質問をよくいただきますが、
実は、税務署に事前の届出を出しておけば、役員賞与も支給可能です。
金額と支給時期をしっかり決めて届出をすれば、
損金算入も可能で、節税にも活かせます。
これも、決算を慌ててやっていては間に合わない判断です。
川畑からひとこと
決算は、過去を締めるだけじゃない。
未来を考えるきっかけにすべきだと思っています。
そのためには、毎月の月次決算をしっかり積み重ねておくこと。
そうすれば、決算は慌ただしいイベントではなく、経営の節目として“価値ある時間”になります。