こんにちは!新潟市の税理士川畑です!

 

この業界に入って、たくさんの個人事業主から中小企業の社長とお会いしてきました。

そこで一つ気づいたことがあります。

数字に関心のある人は儲かっている。

 

自分で把握する

「うちの会社、今ナンボ儲かってる?」

よく聞かれました。

この質問を受けるたびにいつも違和感を感じていました。

素朴な疑問です。

「自分で事業をしているのに、なんで自分の儲けが分からないんだろう?」

儲ける為に事業を始めているわけですから、儲けの計算は自分で理解しておくべきです。

 

記帳代行に流されない

では、具体的になぜ儲けが分からないのか。

それは、ズバリ会計事務所に記帳代行を依頼しているからです。

記帳代行の場合、困ることが3つあるんです。

1.正確じゃない

2.早くない

3.本当に得たい情報を得られない

 

1.正確じゃない

「こんなに経費使ったかな?」

数字の説明をするとよく聞かれます。

 

この理由として、2つ考えられます。

1.単純に使ったのに分かっていない。

2.記帳代行をしている会計事務所は詳細を知らない。

 

1.単純に使ったのに分かっていない。

まぁ忘れてしまっているだけですね。

これは、今度から使い過ぎには気を付けましょう。

もしくは、交際費の分だけしっかり売上につながっているかを検討しましょう。

ってことになります。

 

2.記帳代行をしている会計事務所は詳細を知らない。

例えば、意図的にかどうかはさておき、プライベートの費用が入っていても会計事務所は分かりませんよね。

飲食費費関係が特にそうです。

ただ飲食費と言っても、福利厚生費になることもあれば、会議費になることもあれば、交際費になることもあります。

じゃあ何もメモの無い領収書をもらって判断できるでしょうか?

分かるのはそれを支払った人だけです。

こんな状況じゃ正確になんかできるわけありません。

 

2.早くない

記帳代行の場合、だいたい一か月分の資料をまとめて月1回、会計事務所に渡します。

この時点で、1か月遅れなわけです。

そして資料を受け取った会計事務所は2週間から1か月以内に入力してお客様に資料を返すと同時に、数字の報告をします。

もう2か月遅れになりました。

この流れの早い時代においては、致命的な遅さでしょう。

 

3.本当に得たい情報を得られない

「会計事務所は何もやってくれない!」

そういう不満はよく聞きます。

過去に、ある社長からセカンドオピニオンを求められたことがあります。

ごくごく基本的なお話をさせて頂いたんですが、想像以上に喜んでおられました。

その社長は、会計事務所に記帳代行を頼んでおり、会計事務所側もただただ記帳代行をするだけで、数字の話をすることもなかったようです。

そりゃそうだと思います。

記帳代行を依頼されているわけですから。

でも、「会計事務所は何もやってくれない!」と不満を持つ。

おそらく、この不満の真意は、アドバイスが欲しいんでしょう。

しかし、会計事務所側も記帳代行だけで手いっぱいになってしまい、アドバイスにまで時間を割けないのが現状だと思います。

ですから、このような不満をお持ちの人は、税理士に何をして欲しいか直接伝えてみると良いかもしれません。

 

まとめ

会計事務所に記帳代行を頼みたい気持ちもよく分かります。

会計ってなんだか難しそうですから。

でも、私の経験上、6か月くらいあれば、自分で入力して数字を把握できるようになります。

日々忙しくて、面倒かもしれません。

でも、会社を発展させる為には、もしくは、会社を潰さない為には、絶対に必要なことです。

数字に対して無頓着な社長は、間違いなく業績が悪いです。

そもそも、業績が悪い会社を減らす為に、帳簿の備え付けが義務化されたという歴史がありますから。

せっかく夢を抱いて独立したわけですから、自分で数字を理解する為に、手間をかける価値は十分にあると思います。

分からなければ、気軽に相談して下さい。

決してほったらかしにはしません!