こんにちは!新潟市の税理士川畑です!

 

ついに税金をクレジットカードで支払える時代になりました!

おもしろいです。

 

どういうこと?

平成28年度の税制改正で「国税の納付方法の多様化を図る」ということで、税金をクレジットカードで支払えるようになりました。(平成29年1月4日施行)

納付書で納付する税金が対象となるので、ほとんどの税金が対象となるようです。

加算税とか延滞税などの罰金系の税金まで対象になります。

源泉所得税も対象のようですが、平成29年6月からの開始を予定しているようです。

印紙税は納付書を使わないのでここでは対象外ってことですね。

 

メリット

3つのメリットが考えられます。

1.ポイントが貯まる!

2.ネットで納付できる!

3.納税までの時間が稼げる!

 

1.ポイントが貯まる!

これは、カード会社に確認が必要です。

ポイント付与の仕組みが異なるからです。

ちなみに、カード会社に確認したところ、私のカードは税金を支払ってもちゃんとポイントが付くようです。

税金を払ってポイントが付くので、ちょっとした節税につながります。

 

2.ネットで納付できる!

いちいち税務署や金融機関に出向いて支払う必要はなく、ネット上で納税手続きが完結します。

忙しい方には嬉しいですね。

そうすることで、徴税率の向上も期待できるのでしょう。

 

3.納税までの時間が稼げる!

カードを利用してから、引き落としまで時間がかかりますよね。

ってことは、その分だけ資金繰りがラクになります。

また、分割も可能のようです。

ますますラクになりますね。

だからと言って、税負担を気にしないのは良くありません。

ちゃんと普段から帳簿付けをして、利益を確認し、常に税負担を把握することは必要でしょう。

 

デメリット

1.手数料を負担しなければならない。

2.国税の納付額が1,000万円以上の場合は対応していない。

3.納付手続きの取消しができない。

 

1.手数料を負担しなければならない。

先ほど、メリットで節税とか言いましたが、手数料がかかってしまいます。

1万円ごとに82円の決済手数料がかかります。

これがなければ、ポイントが貯まってもっと喜んで税金を払うと思うのですが・・・

 

2.国税の納付額が1,000万円以上の場合は対応していない。

金額が大きすぎると対応していないようです。

これくらい利益を出したいものです。

 

3.納付手続きの取消しができない。

間違って、納付手続きをしてしまうと、その手続きの取消しはできず、還付扱いとなるようです。

この辺りは、もっと柔軟に対応して欲しいところですね。

 

手続き方法

「国税クレジットカードお支払サイト」で納付します。

このサイトの下部で、手数料がいくらかかるかを試算できたりもします。

 

後日、納付手続きの内容を確認することは残念ながらできません。

ということで、納付手続き完了ページ画面や、あとで送られてくる納付手続き完了メールを印刷しておきましょう。

 

まとめ

日々、新しいことができるようになってきます。

帳簿付けに関しても、通帳やカードの情報を会計ソフトに読み込んで、入力の時間を大幅に削減できたりもします。

帳簿付けは非常に大切ですが、この帳簿付けだけからは1円の利益も生み出すことはできません。

だったら、効率化を図る必要があります。

ただ、忘れてはいけないのは、「適時、正確な帳簿」がないと、数字を見て正しい経営判断をすることはできないということです。

約350年も前にフランスで破産防止を目的に帳簿付けが義務付けられたという歴史を、重く受け止めるべきです。