こんにちは!新潟市の税理士川畑です!
売掛金管理はされていますか?
これをしていないとしっかりお金を回収することができませんね。
事業は、売上を上げてナンボではなく、お金を回収してナンボだと思います。
貸倒引当金とは
会社が将来の貸倒れによって被る損失をあらかじめ合理的に見積もって計上できるものです。
貸倒引当金を計上するということは、利益を圧縮することができるということなんです。
法人税法上は、個別評価金銭債権と一括評価金銭債権とに区分されます。
債権って難しいコトバですが、売掛金とか貸付金などのことです。
貸倒れる可能性が高い時は、個別評価金銭債権の取り扱いを確認することになります。
そうでない場合、つまり健全な債権に対しても貸倒引当金を計上することができます。
一括評価金銭債権の取り扱い
健全な金銭債権であるにもかかわらず、貸倒引当金を計上できるのですから、絶対に利用した方が良いでしょう。
計算は、簡単で「期末の金銭債権に繰入率をかける」だけです。
この繰入率は、貸倒実績率か法定繰入率を使います。
貸倒実績率とは、過去3年間の貸し倒れの実積率のことです。
一方法定繰入率とは、法律で決まっているんですね。
例えば、卸売業及び小売業であれば10/1,000などのように。
その他の法定繰入率は、コチラ。
どっちの率を使う?
貸倒実績率と法定繰入率とどっちを使うべきか迷いますが、有利な方を選ぶことができます。
よっぽど過去に大きな貸し倒れが無い限りは、法定繰入率の方が有利です。
まとめ
貸倒引当金を計算したら、ちゃんと経費として計上していなければ、この規定を適用することができません。
期末に売掛金、貸付金が大きい場合は、使える節税策なので、ぜひご検討下さい。