こんにちは!新潟市の税理士川畑です!

 

以前、手元にどれだけお金を残しておくべきか、お話しました。

「手元に現金をいくら置いておくべきか」

じゃあ、なるべくお金を残すように意識を向けなければなりません。

こうやって、資金繰りを考え始める訳ですね。

そこで、何から見直せば良いのか迷うところです。

 

まずは、3つだけ

手元のお金はどういう流れで残りますか?

「入ってくるお金」から「出ていくお金」を引いた残りが手元のお金ですね。

じゃあ、単純に「入ってくるお金」を増やして、「出ていくお金」を減らせば良いだけですね。

これを踏まえて、最初は、この3つから始めてみましょう。

1.無駄遣いを見直す

2.在庫を見直す

3.売掛金を見直す

 

1.無駄遣いを見直す

資金繰りの話になると、まず固定費を見直すわけです。

固定費っていうのは、売上に連動せず、毎月かかる費用のことです。

3大固定費は、「人件費、家賃、支払利息」です。

 

人件費は、簡単に削るわけにはいかないでしょう。

だって、だれでも給料が下がれば、ヤル気がなくなります。

じゃあ、余計に業績は悪くなり、資金繰りも厳しくなります。

人件費については、削るというよりも、効率化を図り、今の給料のままでも会社が伸びる方向に考えた方が良いでしょう。

 

家賃は、値下げ交渉できる可能性があります。

ここ数年、多くの地域で地価が下落しています。

更に事業用の物件の需要は縮小傾向にあります。

一方で、家賃は据え置き。

ってことは、オーナーからすれば、空室よりは多少値下げしてでも継続してもらっていた方が良いわけです。

入居したての場合は、難しいでしょうが、長期間入居している場合なら、交渉してみても良いかもしれません。

断られたとしても、「出ていけ!」とまではさすがに言われないでしょうから、失うものは何もありません。

言ったモン勝ちですね。

もしくは、社長一人の場合は、発想を変えて、コワーキングスペースを活用しても良いかもしれないですね。

 

支払利息は場合によって、引き下げが可能です。

それは、「業績が良く、一つの銀行としか取引していない」場合です。

そもそも、「ヤバイから貸して下さい!」ってとこは難しいです。

そして、既にある程度利率が低い場合は、限界があります。

業績が良くて、銀行から借りてほしい状態の場合は、複数の銀行に交渉してみる余地はあると思います。

借入をしたくないという方もいるかもしれませんが、お金の仕入先だと思って、上手に付き合った方が、無駄な苦労はしないと思います。

確かに利息がもったいない気もしますが、手元にしっかりお金を置いて、余裕を持って事業を運営していく為の「お守り料」だと思えば、高くないと思います。

 

そして、最後に無駄遣い。

かなり大きいくくりで「無駄遣い」というコトバを使いました。

知らず知らずのうちに出ていってしまっているお金を見直しましょうということです。

例えば・・・

youtubeで良いのに、有線を使ってる。

自分たちで掃除をすれば良いのに、業者にお願いしている。

そんなに水を飲まないのに、ウォーターサーバーを置いている。

こういうものって、一つ一つはそんなに高くないので、あれもこれもとやってしまい、気付けばべらぼうに高くなってたってことがあります。

「ちりつも」ってやつです。

努力の「ちりつも」は良いですが、無駄遣いの「ちりつも」は何にもなりません。

 

2.在庫を見直す

モノを売る時、まずは仕入れで買ってきますよね。

つまり、お金がモノに化けたわけです。

今度はこれを売って、初めてお金に戻るわけなんですよね。

眠っている在庫があるってことは、お金がモノに化けてまだお金に戻っていないってこと。

しかも、在庫を保管している家賃もかかるわけですから、たちが悪い。

多少値引きしてでも、在庫を寝かさないように気を付けなければなりません。

 

3.売掛金を見直す

これは、在庫のお話の続きです。

お金がモノに化けて、売れたからお金に戻ろうとする前に、売掛金としてワンクッションおいたパターンです。

だから、売掛金を回収しないとお金に化けないわけです。

帳簿がずさんだと、売掛金管理もできないわけです。

帳簿がしっかりできていると、未回収先が一目瞭然。

ってことでやっぱり、帳簿が重要なわけです。

 

一生懸命働いているのに、なぜか手元にお金が残らない、って感じている方は、一度見直してみる価値はあるかもしれませんね。