こんにちは!新潟市の税理士川畑です!
社会企業家として独立する場合、一般社団法人という選択肢が浮かび上がってきます。
株式会社やNPO法人とどんな違いがあるのでしょうか。
一般社団法人のメリット
1.事業制限がなく、短期間で始められる。
NPO法人と違って、収益事業を行うことができ、認証も不要な為、短期間で始めることができます。
2.手続きが簡単
NPO法人は社員10人以上必要であるのに対し、一般社団法人は社員2人以上から始めることができます。
3.費用負担が少ない
株式会社の登録免許税が15万円に対し、一般社団法人は6万円となっています。
4.税法上優遇されている
非営利型・共益活動型の一般社団法人の場合、収益事業以外だと非課税になります。
例えば、会費や寄付金などには税金がかからないんです。
つまり、ただの一般社団法人の場合だと、株式会社と同じ扱いになりますので、全ての事業について課税されます。
一般社団法人ってだけで、税金がかからないっていううまい話ではないので、要注意です。
5.国や地方自治体と契約しやすい
行政機関は、やはり営利法人よりも非営利法人との方が、契約しやすいという側面があります。
一般社団法人のデメリット
1.社会的認知度
認知度がどうしてもまだまだ低いという現状があります。
が、公益性はバッチリ伝わると思います。
2.利益の分配不可
株式会社と違って、利益を分配することができません。
あくまでも、非営利法人ですから。
ただ、普通に給料を支払うことはできますので、ご安心下さい。
まとめ
非営利型・共益活動型の一般社団法人の場合意外は、基本的には、株式会社と一緒です。
しかし、一般社団法人の一番のメリットは、公益性だと思います。
社会企業家のような場合は、公益性を最大限に活用する為に、一般社団法人の検討を考える価値はありそうですね。
この公益性をしっかりアピールすることができれば、会費や寄付金も集めやすいでしょう。
一概にどっちが良いかを判断するのは、難しいです。
法人を作るとしても、どのような思いでやっていくのかをしっかり考えながら、どれが一番適した法人形態なのかを考えてみて下さい。