こんにちは!

新潟の税理士の川畑です!

 

経営者には数字を読み解く力が必要だと思います。

では、簿記3級から勉強すべきかと言うと、そうじゃありません。

例えば、会計事務所から業績報告を受けた時、なぜこのような業績になったのかを把握し、微調整する力を鍛える必要があります。

たまに、新規商談の際に、「なぜ赤字なのか会計事務所が教えてくれないんです。」という経営者の方がいらっしゃいますが、そもそも赤字の理由は経営者が把握しておかなければなりません。

逆も然りです。

そして、どうすれば利益が出るようになるかを考えるのが経営者の仕事ではないでしょうか。

 

物事をシンプルに捉えましょう。

赤字が出るかどうか、と言うのは、粗利と固定費のバランスです。

「粗利>固定費」だと黒字、「粗利<固定費」だと赤字です。

従って、粗利を増やす方法、若しくは固定費を減らす方法を考えれば良いのです。

 

このポイントをしっかり押さえた上で、どれだけ想像を膨らますことができるかが、経営者の腕の見せ所です。

粗利とは「売上ー仕入」で算出されます。

ということは、売上を増やす戦略、仕入を減らす戦略が考えられます。

次に、売上を増やすには、単価を増やす戦略、数を増やす戦略が考えられます。

これは、どのようなビジネスにおいても当てはまるのではないでしょうか。

そして、意外と抜け落ちているポイントです。

私は、この最低限のポイント(粗利の作り方)が、ビジネスモデルを考える際に、一番大切な部分だと考えています。

単価を増やす戦略と、数を増やす戦略では、やるべきことが大きく異なりますから、経営方針に与える影響は無視できません。

赤字から脱却できない場合は、根幹から再検討してみて下さい。

稲盛和夫氏の「値決めは経営である」という言葉が身に沁みます。

 

尚、固定費については、根気強くどのような経費を支払っているか見直せばOKです。

普段、目の前の忙しさに気を取られて、気付けばいつの間にかなんとなく支払っている経費はありませんか?

「その経費は、自分が求めている結果に対して効果的かどうか?」という判断基準で、本当に必要かどうかを良く考えてみましょう。

固定費の見直しで気を付けなければならないのが、従業員のモチベーションを下げないようにしなければなりません。

過度の節約は要注意です。

何よりも、人件費を削ることはご法度です。

それよりも、生産性を上げる方が建設的です。

今の人件費で、もっと仕事ができるように、従業員育成や業務改善に目を向けることをお勧めします。

 

経営者は利益に対して責任を持つべきだと思います。

1円でも多く利益を出し、1円でも多くキャッシュを残せる経営をしたいものです。